概要
私は斃れなかった。戦場で最後まで立っていた者が勝者なのだ。
KAC20251『ひなまつり』。
2月末に家族が胃腸風邪に罹ってしまったワーキングマザーの話です。
フィクションです。本当に。
2月末に家族が胃腸風邪に罹ってしまったワーキングマザーの話です。
フィクションです。本当に。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!まさに、戦場! 無事に雛祭りを迎えられるのか⁉
主人公は会社の業務で、書類の作成を頼まれる。同僚の女性と相談し、無理なく作成できると判断した。
ところが、そこに、主人公の子供を迎えに来るようにと連絡が入る。どうやら子供が流行り病で苦しんでいるらしい。同僚の女性に後を頼んで、子供を連れて病院に駆け込む。
しかし、頼りにしていた人々が、次々に調子をおかしくしていくのだった。
迫りくる書類提出期限を前に、主人公はある決断をする。
果たして、ひなまつりを無事に迎えられるのか?
日常においての戦場と、ひなまつりが繋がっていて、こんなふうにお題について書けるのかと感嘆するのと同時に、健康は大事だと身につまされる思いもしました。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人生には「ゆとり」って大事だな、と改めて感じさせられました
ただ普通に生きていくことが、時として戦場に変化することがある。
そんな事実が強く思い出させられる作品でした。
ワーキングマザーとして子育てをしながら仕事をする主人公。二月が終わりを迎えようとする時、子供が「胃腸風邪」をもらってきてしまう。
子供も夫も苦しみ始める中、彼女だけは「納期」が迫るために倒れている暇はない。
二月は二十八日しか存在しない。でも、そんな理屈は関係ない。仕事が終わるまでが「二月」であり、気持ちよく三月を迎えることはできない。
そうして、『ひな形』として提示されて書式を埋めていく作業に没頭するが……。
この雰囲気、よくわかるなあ、としみじみ感じました…続きを読む