怪異少女クチナ

たった一晩で誘拐犯グループ全滅！一体彼らに何が起こったのか…⁇

結末が先に提示されるタイプですが、そこに向かうまでの地獄のような一晩が、濃厚でとても面白かったです。

怪異少女の恐ろしくも妖艶で小悪魔的なキャラクターが刺さりました。
やってることは小悪魔通り越して、邪悪そのものなんですけどね。
でもやっぱり結末まで読んでも、彼女はもしかしたら自分だけは手にかけないんじゃないかと、思ってしまいます笑
もう自分も彼女に魅入られているのでしょうか？

なぜ無抵抗でいられるのか。ルールがあるから何しても構わないというヤマアラシのジレンマ的面白さが伝わって来て。とても良いと思います(*^^*)

誰かが言った、『箱入り娘は大人しい』と。
果たして本当にそうだろうか？
誰かが言った、『誘拐犯は強者だ』と。
果たして本当にそうだろうか？

この物語は、拉致された箱入り娘と、
彼女を拉致した誘拐犯達の、

たった一晩のHURTFULLな物語である。

ま、この程度ならネタバレにゃならんだろ？

　上の犯罪組織からの命令で、一人の日本人少女を誘拐した不良グループ。誘拐は無事に成功し、あとは迎えが来る朝まで少女が変な行動をしないよう監視するだけ……だったのだが監視役の一人が突然目から血を噴き出して倒れるという異常事態が発生！　この一件を皮切りにして誘拐グループを次々と襲う怪奇現象……。その中心にいるのは、彼らに誘拐された被害者だったはずの少女――クチナ＝ホオズキ。

　かくして幕を開ける誘拐グループ対怪異少女。前半はなすすべなく犠牲者を出すばかりの誘拐グループだったが、仲間が失われるにつれクチナが万能の存在ではなく、特定の法則に従って人を害する怪異であることがわかってくると、物語はいか…続きを読む