概要
陰陽師の能力で、貴族の『呪い』を祓ったり『方位』を占ったりする宰相付き『お見舞い係』として働くルシアは、女難により呪われた王子のお祓いを成功させ、近衛騎士のジョスランと組むことになり、いつの間にか大きな事件に巻き込まれていく。
元陰陽師の伯爵令嬢、なにやら異世界でも貴族特有の怨念や未練に囲まれ、一切合切調伏する羽目になっています。
バディは剣狂、式神はもふもふ。西洋ファンタジーと陰陽師の融合をぜひ、お楽しみあれ。
(陰謀とバトルもありますよ)
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作者は陰陽師につ
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- ★★★ Excellent!!!ファンタジーの異文化交流、ここにあり。
舞台は異世界。ヒロインは真言を唱えることで禍(わざわい)を祓う、元・陰陽師だった前世の記憶をもつ伯爵令嬢。そして行動を共にするバディは、普通の人には見えないものが「視える」腕利きの剣狂。
そんな、西洋と東洋両方のファンタジー要素が好きな方なら、一度で二度も三度も味わえる贅沢でおいしい作品です。
上流階級を中心に闇深さや陰謀が渦巻く世界で、ヒロインたちは各自それぞれの強みを活かしながら、一切合切お見舞い申す。
時には苦難もあるけれど、それに抗いなおも立ち向かう姿は、読者として何度も応援したくなるに違いありません。
陰陽師をあまりよく知らない方でも、安心して読めます。戦う女性の活躍を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!前世での思い残しを今世で
前世では女陰陽師を嫌った派閥に呪い殺されてしまった主人公。
しかし、死後生まれ変わるのだが、その先が異世界のしかも伯爵令嬢という身分。
前世の知識も力もある。
今度は、伯爵令嬢ルシアとして、人々を救うお見舞いがかりとして生きる。
伯爵令嬢の言葉でお気付きだろうが、今作は西洋ファンタジーと陰陽師が融合した作品となっている。
これが、何ともマッチして面白い。
魔法が失われた世界では、陰陽師は異質。けれども、貴族の世界とは陰謀渦巻き、闇も深い。だからこそ、陰陽師として活躍するルシアがまた映える!
そして、バディとして騎士のジョスランとの活躍も是非ご覧いただきたい。
陰陽師として活躍する格好良い…続きを読む - ★★★ Excellent!!!逆境に立ち向かい続ける『お見舞い係』
前世は陰陽師だったという伯爵令嬢。
さらにその能力で貴族たちの『呪い』を祓う。
という和と洋を融合させた本作品。
けれど人の恨みや妬みは、世界共通事項であるため、『お見舞い係』として活躍する。
元陰陽師といえど、現在は伯爵令嬢であるルシアの行動は、やはり奇異に見えてしまうため、なかなか周りの理解を得られない。
だからといって、ルシアの名誉を押し上げてくれるヒーローが現れたり、無双が始まったりするわけではない。
常に逆境の中、立ち向かうルシアの姿は、本当にカッコよく。
それを支える周囲の人々も魅力的。
昨今のご都合主義に疲れた方は必見です!
忖度無しの物語を是非、読んでみてください。
尚、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!前世は陰陽師な伯爵令嬢。剣狂と共に「お見舞い」する。
ファンタジー×陰陽師。
西洋と東洋がうまい具合に混ざり合い、この独自の世界観がとても丁寧に作られて描かれているので、読み始めればどっぷりとお話に浸かることができます。
前世が陰陽師な伯爵令嬢ルシア。彼女は「お見舞い係」です。この「お見舞い係」については、ぜひ作品内でどのようなものかご覧ください。
後に剣狂と呼ばれるジョスランと組み、二人で「お見舞い係」として活躍していきます。これがまた息が合っていて、活躍がとても痛快です。
しかし、やはり王族や貴族社会には陰謀がつきもの。「お見舞い係」の二人もまた巻き込まれていきます。
一体、誰が首謀者なのか。まさか、この人……!? とヒヤヒヤハラハラの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この伯爵令嬢、陰陽師につき
伯爵令嬢のルシアの前世は、女陰陽師である。そして今世のルシアもまた、その力と五大明王の加護を持っていた――。
そんな彼女は、「お見舞い係」である。お見舞い係というのがどのようなものかは、ぜひ作中で確認して欲しい。
剣と魔法と陰陽道、それだけでわくわくしませんか。陰陽道をうまく異世界に落とし込んで、独自のものともして、その手腕を賞賛したいです。
いつの世も、陰謀や人の業とは渦巻くもの。前世でも今世でも、多分人の本質というものは変わらないのでしょう。
だからこそ、「お見舞い係」の活躍なのです。騎士であるジョスランと共に活躍するルシアを、時にはハラハラし、手に汗を握り、喜び、そんな風に見守りまし…続きを読む