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三度目の車選び① 馴れ初め編

 車を買いました。スバルのインプレッサWRXです。ラリー仕様の限定車です。
 今の愛車のフォレスター(日本縦断車)はファミリーカーとして家族で運用することにして、俺は良くも悪くも俺しか乗らないパリッとした車を買おうということになりました。買いました。流石に地元だとマジで有名な会社に勤めているので全方面にほぼ一発で話が通りました。
 唯一、話が簡単でなかったのはその車を仕上げたお店の社長さんとのトークです。
 スバリストとしての仕上がりを徹底的に見られました。ですがなかなか悪くない回答ができたと思います。
 そうこうしてリアルで湾岸MIDNIGHTの北見さんみたいな静かに強く燃える魂を持った車屋の社長さんから「海野さんならこの車を任せられる、楽しみにしていますよ」と言われ、もう納車までワクワクです。社長さんにも私がスバリストであることを認められたようで嬉しかったです。
 薬剤師という仕事柄、気合の入った車に接する機会は多く、ラグジュアリーなレクサスに乗る偉い人や外車でかっ飛ばすドクター、ランクルで田舎道を走ろうとして大失敗する若者たち、86乗ってる人もやっぱり多いですね特に薬剤師だと。
 いや86とかBRZがあまりにいい車過ぎてしかたないもんな……俺もBRZ乗るか迷ったし。値段も性能も血筋もいいもんな。

 で、俺は思ったんですよね。
 始めての車選びはその時住んでいた北海道で乗りやすくて燃費も良くて安いハスラーにしました。
 二度目の車選びは北海道で乗りやすくて速いSJGフォレスター(SUVとしては未だに日本最速クラス、十年前の車なんだけどね)になりました。
 三度目、三度目は俺自身が知識経験資金洗濯の自由の全てを手にした上での車選びです。
 この三度目の車選びこそが、俺の車乗りとしての力が試される……そう思いました。
 なので今までの全てを込めて探した結果……WRXインプレッサでした。
 一応10万キロなので、まあ間違いなくあと10万キロは走らせられます。
 スバルは20万30万走らせるのが当たり前の世界です。
 10万越えてやっと入門みたいなとこあるのでぇ……。
 丁寧にやれば30万、運が良いと40万かなあ……その頃には俺がおじいちゃんだからちょっときびしいか……?
 まあそういう世界なんですよね。SUBARUはそういう世界なんです。しかもただのWRXじゃなくて限定モデルなので……絶対に守り抜くぞになるんですねえ。やっていきましょう。チェスト三十万キロ。まあこういうガチガチの車選びじゃなくても、ある程度回数重ねた上での車選びってやっぱり見えるものが違ってくるので、始めての車選びのあとの車選びってやつをですね、そのうち語りたいなって思うわけですね……。
 コーティングとかもさ……エンジンオイル、クーラント、ブレーキフルード、ATオイル、いずれもガチでいたいじゃんね。
 そういう話をね、しようと思います。
 父親はライトウェイト至上主義みたいなとこがあって、俺は四駆とハイパワーターボ以外認めないみたいなとこがあって、そういう受け継がれる意思、時代のうねり(排ガス規制ともいう)の果に俺はWRXで30万走ろうとしている。そういうことにロマンを感じるんだ……。昔のSUBARUは軽くて馬力がそこそこあって四駆で頑丈とかいう神機体を作ってた……。今は重い……安全性能とかがね、色々ね。
 車選びの話は次からやります。

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