第4話

「つーか他の奴らは?コレ必修だろ?1年って必修が一限ばっかでマジ辛いよな。」




そう文句言う割に、コイツはちゃんと来る方だ。




あたしと有紗とショーンと、あと女子が2人。

それから、男子があと3人。

その8人で大体いつも一緒にいる。

1年は必修ばっかで基本みんな同じ講義だし、気付いたら自然と集まってた。




「つーかお前、嵐は?引っ張ってでも連れてこいよ。」




ショーンがダルそうにあたしを見てくるけど、それはこっちのセリフだ。




「どーせ女の子とホテルでイチャイチャしてんじゃん?代筆よろしくって昨日言ってたし。」




「またぁ?嵐、ほんと懲りないよねー。単位落として留年しろって感じー。」




有紗は、こう見えてお酒が飲めない。

最近DJとして駆り出される嵐に付き合ってクラブ通いが激しいあたしらだけど、有紗はいつも烏龍茶だ。

よって、1限の出席率は頗る良い。

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